すごく難しい有機化学

理系講師の創作問題に挑戦しよう!

有機化学問題2 アルキンの反応

アルキンの反応

今回は計算を含む問題。

制限時間は20分想定。

 

 

 第3問
 次の文章を読み、以下の各問に答えよ。原子量として下の値を用いよ。
   H=1.0 ,C=12.0 ,O=16.0 ,Br=80.0


 分子式CnH2n-2で示される化合物Aがある。Aを加熱した鉄管中に通じると、三分子重合しベンゼンが得られた。また、Aをアンモニア性硝酸銀水溶液に通じると白色沈殿Bが、アンモニア性塩化銅(Ⅰ)水溶液に通じると赤褐色沈殿Cがそれぞれ生成した。B、Cはどちらも不安定で爆発性がある。B、Cを乾燥させて熱や衝撃を加えると、大きな音とともに爆発する。
 また、Aを二分子重合するとC4H4で示される化合物Dが得られた。D 5.20gを十分な量の臭素と反応させると 53.2gのEが生成した。Dはビニル基を持つことがわかっており、Dに塩化水素を付加させると、クロロプレンゴムFの原料となるGが得られた。

 

1,    白色沈殿Bの物質名を書け。


2,    赤褐色沈殿Cの物質名を書け。


3,    化合物Aの構造式を書け。


4,    化合物D 1molに何 molの臭素が付加するか。


5,    化合物Dの構造式を書け。


6,    化合物Gの物質名を書け。